絵本の銀河ヒッチハイクガイド絵本博では、5つの本屋さんにキュレーションをお願いしました。ニジノ絵本屋さんのおすすめ絵本をご紹介します。
1.『フルーツポンチ』(作 はらぺこめがね/ニジノ絵本屋)
絵本作家ユニット「はらぺこめがね」さんのデビュー作。ちいさなおんなのこ(はらぺ子ちゃん)と、ちいさないきもの(ぺろ)が、フルーツポンチができるまでを、食材の不思議な音と一緒にめぐる大冒険!楽しいオノマトペと、みずみずしいフルーツをたっぷり召し上がれ。
2.『すきやき』(作 はらぺこめがね/ニジノ絵本屋)
はらぺこ印シリーズの第2弾は、すきやき。なんと、テーマは宇宙!? メニューブックのような作りの本をめくっていくと、隕石になったたまごに、焼き豆腐、ねぎ、、、そしていよいよお肉が登場です。この本を手に取っていただいたなら、今日の夕飯はすきやきで決まりですね!
3.『ハンバーガー』(作 はらぺこめがね/ニジノ絵本屋)
はらぺこ印第3弾の舞台は、南国ハワイ。みんな大好きハンバーガー! はらぺ子ちゃんとぺろも、レタスの波に乗って冒険に出発です。ハンバーガーの食材を重ねていくように、ページは縦めくり。あざやかな色合いに、思わずかぶりつきたくなる絵本です。
4.『ふしぎの国のアリス』(え 松本かつぢ/ニジノ絵本屋)
50年以上前に描かれた絵本を、原画に忠実な色合いで再出版したものです。描いたのは、昭和を代表する少女漫画・叙情画の作家であり、日本の「可愛い」文化の原点とも言われる、松本かつぢさん。レトロ可愛い、やさしいアリスの世界を、旅してみてください。
5.『TALK』(作 The Worthless・絵 かげやましゅん)/ニジノ絵本屋)
うたうひげとおどるマリオネットのジャグバンド「ザ・ワースレス」。ニジノ絵本屋に所属し、1冊の絵本から1曲を作るワースレスが、サマソニをはじめ数多くのステージを経てお送りする、2ndアルバム絵本です。イラストの中に隠れたQRコードから、8曲もお楽しみいただけます!
6.『夜のおたんじょう会へ』(作・絵 きたによしこ/ニジノ絵本屋)
おいしそうな「ぼうしケーキ」をかぶった、あたんちゃんと、犬のモモ。今夜はおたんじょう会。いったい誰の誕生日をお祝いしに行くのでしょう?透かし絵による、やわらかなイラストで描かれる不思議な夜。読んだ後、心がふんわり、あたたかくなる絵本です。
7.『COFFEE TIME -珈琲とめぐる毎日-』(作 ナカセコエミコ・絵 うのまみ/ニジノ絵本屋)
珈琲との毎日を描いた、大人の絵本。頑張っていたとしても誰もが感じる、日々の迷いや落ち込みに、そっと寄り添ってくれる言葉があったなら。かばんにも入れやすいサイズは、実はワンドリップバッグと同じサイズ。珈琲とこの本を手に、ちょっと一息つきませんか?
8.『LEMON TIME -檸檬とつなぐ毎日-』(作 ナカセコエミコ・絵 うのまみ/ニジノ絵本屋)
ある日、故郷から山盛りのレモンが届きました。前作『COFFEE TIME』から3年。変わっていく環境に、時に戸惑う主人公が、レモンの香りとともに思い出すのは、懐かしい場所、大事な人。今は会えないけれど、心はたしかにつながっている。そんな優しいメッセージとイラストが、1ページ1ページに綴られています。
9.『もこもこちゃん』(作 北澤平祐/ニジノ絵本屋)
イラストレーターとして幅広い分野で活躍されている北澤平祐さんと作った、はじめての赤ちゃん絵本。丈夫なボード紙で、角も丸くしました。裏表紙のQRコードからは、いとうひでのりさんが歌う、もこもこちゃんの歌も聞けます。手遊びにも。おやすみの時にも。何度も楽しんでいただきたいです。
10.『そしておめでとう』(詩 瀬戸口清文・絵 えがしらみちこ/ニジノ絵本屋)
NHK「おかあさんといっしょ」8代目体操のお兄さんをつとめたセトちゃんこと瀬戸口清文さんが遺した卒園ソングが、絵本になりました。子どもの成長を願い、入園から卒園までの思い出をつづった詩は、卒園ギフトにぴったり。楽譜付き、歌いながらページをめくって読むこともできます。
11.『おつきさまのえほん』(ぶん ふわはね・え カワチ・レン/ニジノ絵本屋)
今日はどんなお月さま? 知っているようで知らない、月のかたちのうつりかわり。この絵本といっしょに、空を見上げて答え合わせをしてみましょう。表情豊かなお月さまに見守られながら、十五夜を音楽でお祝いするために旅をするうさぎたちのストーリーも見逃せません。
12.『おいしいまほうのたび きょうのよるごはん』(原案 アグリバトンプロジェクト・ 絵 小林由季/ニジノ絵本屋)
農業女子発。農業の楽しさと、食の大切さを伝えるために発足したアグリバトンプロジェクトによる絵本シリーズの第2弾は、畜産農家がテーマ。いつも食べているごはんが、いのちであること。いのちがどんなふうに育てられてるかを知っていく物語です。
13.『てくてくボンボン 旅にでる』(作 Kageyama Jaro/ニジノ絵本屋)
はじめてのひとり旅に出た犬、ボンボンの冒険を描いたコミック絵本。コワモテのパン屋さん、おねえさんと乗るオープンカー、とつぜんのプロペラ機、行く先々で、心ときめく出会いが待っています。これから旅するお子さんも、大人も楽しめる、ロードムービーです。
14.『ビーズのおともだち』(作 おおにしわか・文 大川久乃・絵 のだかおり/ニジノ絵本屋)
4歳で小児がんを患ったおおにしわかちゃんが、入院生活でかわいい妖精たちとおともだちになるお話を作りました。それをもとに、チームで作り上げた絵本です。治療を頑張ったときにもらえるビーズが、妖精さんになってくれたらいいな。わかちゃんのアイデアやこだわりが形になった、スペシャルな絵本です。
15.『OHISAMA BOOK -おひさまから届いた歌-』(作 Mana Teraishi/NONKI BOOKS)
愛とは、地球そのもの。単身、アマゾンのジャングルで自給自足の暮らしをしたテライシマナさんが感じた大きな愛情を、おひさまが優しく語ってくれます。自然に還る竹紙とベジタブルインクを使用して、一冊ずつが手製本でもあります。世界各国の言葉と、日本のさまざまな方言による「ありがとう」辞典付き。
16.『はかれないものをはかる』(作 工藤あゆみ/青幻舎)
ミラノ在住の工藤あゆみさんによるアーティストブック。数字でははかれないけれど、たしかにある重みや、距離、温度といった概念を、ひとつひとつ希望を込めて、シンプルな詩と絵で表現した49枚の作品集です。良いとか悪いではなく、たしかにあるなと、うなずけるページがきっとあるはず。
17.『はかれないものをはかるひと』(著 工藤あゆみ・ハタノエリ/襟巻編集室)
弱き者の声を聞く。ちがう価値観の輪っかをもっていることを忘れずに。じぶんを傷つけないために他人を傷つけない。工藤あゆみさんと出会ったライターのハタノエリさんが、作品への思い、裏側を取り上げながら、作品を紹介してくれる一冊です。
18.『がんをデザインする』(著 中島ナオ/ニジノ絵本屋)
髪があってもなくても楽しめる帽子「N HEAD WEAR」、みんなの力でがんを治せる病気にするプロジェクト「deleteC」など、「がんをデザインする」ことに取り組んできたQOLデザイナー・中島ナオさんの7年間をまとめた一冊です。今の自分を好きでいられるように。
19.『くろねこのひじきとわかめ』(絵・文 Shihomi/FOCUS STUDIO)
メイクアップアーティストShihomiさんの絵本デビュー作。友人の愛猫「わかめ」が亡くなり、その友人のために、メイク道具であるアイシャドウを使ってわかめを描いたことがきっかけで生まれた物語です。大事な人やペットを亡くした人たちへ、みえない世界からのメッセージ。
20.『ニジノ絵本屋さんの本』(文 いしいあや・イラスト こばやしゆき/西日本出版社)
本屋のことを何も知らない私が、ひょんなことから絵本屋をはじめた話。屋号。本の仕入れ。作り手さんたちとの出会い。自分たちで出版もしちゃう。ニジノ絵本屋代表のいしいあやが、2011年に、1.5坪のスペースで絵本屋を立ち上げるところから、約7年間のことをリアルに綴った一冊です。